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【世界の生理用品】トイレットペーパー型のナプキンを発見!アメリカ生まれの「Egal pads」が生理の未来を変える!?

生理グッズ

世界の生理用品を数々ご紹介している「女性ホルモン大学」。その中でも「これは盲点だった!」と編集部で衝撃が起こった生理用品が、アメリカの「Egal pads(イーガルパッズ)」という「トイレットペーパー型ナプキン」です。

そこで、女性ホルモン大学編集部からEgal padsのメーカーであるアメリカのEgal pads社にレビューオファーを出し、アメリカから実物を取り寄せてみました!(提供頂いたEgal pads社様ありがとうございます!)

同社は「トイレットペーパーは持ち歩かないのに、なぜ生理用品は持ち歩くのか?」という「生理の貧困」の課題を背景として生理用品を手に入れられない人の問題を解決するために、このトイレットペーパー型ナプキン「Egal pads」を開発しました。現在、アメリカの学校を中心に公共施設に導入がされています。

そんな生理に悩む女性にとっては、世紀の発明ともいうべき「トイレットペーパー型ナプキン」とは一体どんなものなのか。日本でもこのような商品が当たり前になる未来を期待しつつ、詳しくご紹介させて頂きます!

まさに盲点!「トイレットペーパー型ナプキン」って?

トイレットペーパー型ナプキン「Egal pads」は、ナプキンが40枚分連なって、トイレットペーパーのようにロール型になっているナプキンです。

「ナプキンがそのままむき出しでロールになってる?」と思われる方もいるかもしれませんが、平たいままの状態のナプキンがポケットティッシュのように包装されている構造で、衛生的にも安心な設計です。使う時は、ナプキン1枚分でカットできるように切れ目も入っているので、1枚分引っ張って、切り取る形になっています。

壁に設置する専用ケースも販売されていますが、既存のトイレットペーパーのホルダーにも設置することも可能な形になっています!そのため、ホルダーが2個ついてあるお手洗いであれば、1つにはトイレットペーパーを設置して、もう片方へEgal padsを設置することが可能です。設置のハードルが低く、導入しやすい点が秀逸ですね!

Egal padsのロール幅はトイレットペーパーより細いため、力強くひっぱるとロールがホルダーから飛び出してくることがあります。ちょっと注意です!

アメリカ・ボストンで生まれたEgal padsは、現在Egal pads社があるボストンエリア(マサチューセッツ州)の公立学校に設置されています。今後はより多くの人にEgal padsを届けるため、学校はもちろん、オフィスやレストラン、スタジアムや空港での設置も考えているようです。

トイレットペーパー型ナプキン「Egal pads」を編集部が徹底レビュー!

さて、ここからは編集部が気になりすぎて取り寄せてしまったほどのEgal padsの「すごい!」ポイントをご紹介します!

⑴長さはなんと「鎌倉大仏」とほぼ同じ11.2メートル!

まずは長さが気になったので調べてみたところ、1枚分の長さが大体縦28cm。これが40枚連なっているので、つまり1ロールの全長は11.2m。どのくらいの長さかイメージがつかなかったところ、鎌倉大仏(11.3m)の体長とほぼ同じ高さでした。すごく長い!

しっかり枚数があるのに1ロールは手のひらに収まるレベルのコンパクトさです!ナプキン1枚がかなり薄く、かさ張らないようになっている構造がとても良く出来ているな、と思いました。

色んな意味でもありがたい存在のEgal padsですね(笑)

「画像だけでみるとなんだかロールが大きく見える…」(by編集部スタッフ)
(公式HPより画像をお借りしました)

⑵厚さわずか2ミリ!どれだけ薄いか比較してみた!

先程、かなり薄いと紹介しましたが、気になったのでもっと詳しく調べてみました!

Egal padsの1枚あたりのサイズ(包装されている状態)は「縦28cm、横7.5cm、厚さ2mm」とかなりすっきりしたサイズ感でした。

比較した方がわかりやすいと思ったので、ロリエのスリムガード(普通の日用)と比較しました(詳細は画像をご覧ください)。

ロリエは、3つ折りされた状態で「縦9cm、横12.5cm、厚さ3mm」なのでEgal padsはかなりスリムです。

(でもロリエも3つ折りしてて厚さ3mmってかなり薄いですね…!)

ちなみに包装された状態のEgal padsは、スリムガード2枚分くらいの大きさですです。

⑶吸水実験もしてみた!安心の吸水力でした。

個人的に、「アメリカのナプキンは薄いからといっても吸水力もしっかりしているわけではない!」という偏見もあったので、女性ホルモン大学ならでは(?)のナプキン吸水実験をしてみました。

2mlのずつスポイトを使って吸水させたところ、14mlの段階では表面触ってもちょっと湿ってるくらいでしたが、さすがに20mlを超えてくると吸水部分がぷっくりと膨れ始め、30mlごろから表面のさらさら感より水分によるしっとり感が上回り、ぎゅっと押すと水分で溢れてきました!

実際の経血と実験で使った水では質感が異なりますが、普通の日用のタンポンの吸水量が約10mlと言われているので、約30mlまでは十分吸水してくれるEgal padsの吸水量は十分といえるでしょう!Egal pads、薄いからって疑ってごめんね(笑)

生理の貧困の問題。「トイレットペーパー型ナプキン」を作った理由(開発者の思い)

生理の貧困に直面している女性は世界に5億人も!

「トイレットペーパー型ナプキン」、まさに発明的な素晴らしい商品ですが、Egal padsの開発者の想いも素晴らしかったので詳しくご紹介させて頂きます。

Egal padsが生まれたきっかけは、冒頭にもお伝えした通り、近年日本でも社会問題として度々取り上げられている「生理の貧困」でした。世界には経済的な理由で生理用品に十分にアクセスできない、生理の貧困に直面している女性が5億人いると言われています。そんな生理の貧困の状況を知った創業者は、「ナプキンはトイレットペーパーと同じように当たり前に確保されるべきだ」と立ち上がりました。

「トイレットペーパーのようにナプキンを扱うなら、トイレットペーパーと同じようにナプキンを製造したらいい」というひらめきが!

そこで「トイレットペーパーのようにナプキンを扱うなら、トイレットペーパーと同じようにナプキンを製造したらいいんじゃないか?」とひらめいてロール型のナプキン「Egal pads」を開発したのです!すごい発明の瞬間です。

多くの女性が慣れ親しんでいるナプキンの形自体は変えず、必要な人に届ける時の形をトイレットペーパーと同じようにロール型に変えた、という柔軟なアイディアがとても素敵です。

【未来予想】「トイレットペーパー型ナプキン」があれば、あの「生理あるある」がなくなるかも!

ナプキンがトイレットペーパー型になってトイレに設置されるイメージがまさに「未来」を感じますが、Egal padsは現在アメリカで実施されているサービスです。

そこで、このトイレットペーパー型ナプキンが日本で導入された場合、どんな未来が訪れるのか、女性ホルモン大学編集部で妄想した「トイレットペーパー型ナプキン」で変わる未来をご紹介します!

未来予想1:女子トイレはトイペホルダーが2個セットが定番に!

「今のトイレってホルダー1個のことも多い。Egal padsが普及したら新たな設置場所が必要だから、専用ケースを新しく取り付けるか、トイレットペーパーホルダーは2個が当たり前になるんじゃない?」

ホルダーは2個で「片方はトイレットペーパー、もう片方はトイレットペーパー型ナプキン」が未来の新定番になるかもしれません。

すでに2個のホルダーの場所もあるのでそういった場所はすぐに導入可能ですし、誰かに迷惑や負担がかかるこは無さそうなので、これは是非とも実現してほしい未来予想です!

未来予想2:ナプキン常備がなくなったら生理用品を選ぶ自由度が◎!自分の好きな生理用品を選べる!

「ナプキン買う時って、ポーチとかポケットに入れやすいかの携帯性を重視してる。特に学生時代は安さも加味しながらコンパクトなナプキンを選んでた!どこのトイレにも常にナプキンがある未来になったら、自分でお金出して買う生理用品は、とことん自分が気になる商品買うと思う!

こちらの未来予想は特に編集部の賛同意見が多かったです!

やはりナプキンは消耗品なので、ティッシュや洗剤みたいにコストも重視してお買い物する方も多いです。もしどこのトイレにも「トイレットペーパー型ナプキン」が普通にあれば、「家で使うとき用の生理用品はちょっとこだわろうかな」と思う人も増えそうですね!

未来予想3:こそこそ生理用品渡すシーンは絶滅する?!

「学校のトイレにも普通にナプキンがあるってことでしょ?じゃあ急に生理が来て、同級生に”ちょっとアレ貸して!”とかコソコソ隠れてナプキン密売(笑)するシーンも無くなりそう…

これはちょっとさみしいですが(思い出的に)、こういった風景が「昔はトイレになくて急に生理が来ると大変だったんだよ」のように昔話になっていくようにな未来を期待したいです!

以上、女性ホルモン大学編集部によるEgal padsがある未来妄想でした!

日本でも専用アプリと連動して無料でナプキンをもらえるサービス(Oitr やTorelunaなど)の普及や、学校や自治体、会社のトイレに無料で使える生理用品を設置するという変化も少しずつ生まれています。 この流れに乗って、是非日本でも「トイレットペーパー型ナプキン」Egal padsが導入されてほしいです!

学校やオフィス、ショッピングモールの関係者の皆様ぜひ「Egal pads」はいかがでしょうか?

新しいトイレの未来「トイレットペーパー型ナプキン」が日本でも導入が広がるのを期待して待ちたいと思います!


最後まで読んでいただきありがとうございました!

今回は、世界の生理用品シリーズ、アメリカ・ボストン生まれの「トイレットペーパー型ナプキン」Egal padsを取り上げました。

ナプキンが普通にどこのトイレにもトイレットペーパーの横に設置されているという未来のわくわくが伝わったら幸いです。また面白い世界の生理用品やフェムテック商品があったら伝えていきたいと思いますのでお楽しみに!

最後に、個人的にぜひ、日本でも「トイレットペーパー型ナプキン」導入がすすんでほしいと心から思っています!頑張れEgal pads!

<参考>

・男女共同参画局: https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/kenko/periodpoverty/index.html
・世界銀行:https://www.worldbank.org/en/topic/water/brief/menstrual-health-and-hygiene
・Egal pads公式HP: https://padsonaroll.com/

ゆきこ

ライターのゆきこです!女性に伝えたい美容/フェムテック/生理/避妊について発信しています!

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