日本にも欲しい!台湾の「月経博物館」に行ってみたら誰もが生理を知れる場所だった!
皆さん、博物館へ行ったことはありますか?「博物館」と聞くと、何を思い浮かべるでしょうか。今回私たちは、台湾にある世界で唯一の生理の博物館『小紅厝月經博物館(The red house Period Museum)』を訪れました。
台湾の20代の若者たちが立ち上げたNPO団体「小紅帽 With Red」(赤ずきん)が、2022年6月に台湾の台北市にこの博物館をオープンさせました。生理や女性の体に対する偏見の払拭を目的に誕生したこの博物館は、入館料無料で、どんな人でも自由に訪れることができます。
この記事では、月経博物館の展示内容についてご紹介します。ぜひ最後までご覧ください!
まさに博物館!触って学べる生理用品の展示がすごかった!
ここでは、生理用ナプキンやタンポン、月経ショーツなど生理に関する様々な教材が展示されており、自分の目で見て、手で触れて、学ぶことができました。
1970年にアメリカ市場に導入された、アンティーク使い捨て月経カップも展示されていました。最近ポピュラーになってきた月経カップですが、こんなに古くからあったんですね!
様々な生理用ナプキンが大きさ別、素材別に紹介されていて、まるでナプキンの図鑑みたいでした!ナプキンに様々なサイズがあることは当たり前になってきていますが、見たことのない素材のナプキンがたくさんあることに驚きました。
未だに残される世界の月経に関する課題
貧困に悩む女性たちの物語が展示されているコーナーもありました。世界には、経済的な事情により生理用品の購入が難しい人も多くいます。
「月経スティグマ」とは、生理を社会的タブーとみなす差別的な考え方のことです。月経を不潔で恥ずべきものとして扱う地域があり、日本でもかつては生理中の女性を「穢れ」として扱っていました。現在も生理に恥ずかしいというイメージが残っているのも、このような考え方のせいなのでしょうか。。
あなたも共感できるかも?みんなの生理体験談
皆さんから投稿された生理の体験談が、手紙になって展示されているコーナーがありました。この手紙にお返事を書くこともできます。
「とても痛い」、「生理はいつ来る?」、「生理で休みたい」など、みんなの生理に関する様々な感情が言葉で記されています。生理を経験された方ならきっと、共感できる言葉が見つかるはずです。
老若男女が学べる!生理への理解が深まる場所
様々な生理に関する展示を通して、月経という自然な生理現象についてオープンに話し、学ぶことができる貴重な場所でした。
意外なことに、この博物館を訪れる人の約4割が男性だそうです。老若男女関わらずみんなで生理への理解を深めていけるといいですね。日本にも、この月経博物館のような生理について学べる場所があったらいいなと思いました。
皆さんも台湾を訪れた際は、ぜひ「月経博物館」に立ち寄ってみてください。
小紅厝月經博物館 The Period Museum
場所:大同區重慶北路三段335巷40號, Taipei, Taiwan 103
入場:無料
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