卵子は減り続ける?!産婦人科医に聞く卵子の話。

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毎月毎月やってくる生理も、生理痛も、排卵も、自分の体で起こっていることなのに結局何をしてるのか仕組みもよく知らない。痛い時は婦人科に行ったほうがいいんだろうけど、毎月私の体で何が起こっているのか分からないのに何を相談したらいいのか。そもそも卵子って生理とどんな関係があるの?

ーーーいつまで経っても他人事に聞こえてしまう「定期検診」や「出産」「妊活」という単語。どれか一つでも自分事になればと思い、産科・婦人科の全ての領域に携わっている岡田先生に将来の体づくりに向けて「卵子」をテーマに女性ホルモン大学の木内が聞いてみました

この記事は、インタビューを横で聞いていた女性ホルモン大学ライター・りかこが二人のインタビュー内容も含めながら「23歳の私が今知れてよかったこと」目線でお送りします!

記事のもととなったインタビュー全編はこちら。記事と合わせてご覧ください!

卵子とは何か

そもそも卵子って何なんですか?

卵子は女性の身体の卵巣の中にある赤ちゃんのもとです。
生まれる前から卵子はできていて、生まれた時からどんどん減っていきます
お母さんの身体の中では700万個程度あった卵子は、生まれた瞬間に200万個まで減少し、思春期(10代前半〜)で排卵*が始まると、4〜500個ずつの卵子が毎月減っていきます。

(*排卵=卵巣の中から卵子が一つ飛び出すこと。排卵が始まると生理が始まる。)


「卵子は増えない」という事実をこの時初めて知ったのですが、皆さまはご存じでしたか?毎月ものすごい倍率を勝ち抜いてきたエリート卵子が排卵され、その裏で私たちの卵子は常に減り続け、卵子の在庫が全部なくなると閉経します。

ちなみに「700万個」という数字が大きすぎて私には想像ができず、試しに「700万個」と検索してみました。すると、コンビニ人気スイーツや話題になったエコバックなど「700万個売れた商品」と並んで卵子についての記事も発見!知らなかっただけで、700万個という数字と卵子はセットみたいなものなのかもしれないですね。

少し話がずれてしまいましたので戻します。

私にとって「卵子」は近くて遠い、まだまだ未知の存在で、「卵子は一生増えない」と聞いても「よし、今日から卵子を大事にしよう!」と素直に思えない自分がいました。

その代わりに出てきたのは「そもそも卵子って自分自身でどうにかすることが出来るんだっけ?」という疑問でした。そんな疑問にぴったりな質問で木内がインタビューを続けます!

低用量ピルで病気を予防

最近低用量ピルを飲むことで排卵を抑制する人もいますが、
ピルを服用することで卵子の数などに影響はありますか?

ピルを服用することで、卵子の数の減少を食い止めることはできません
排卵を抑えることはできますが、卵巣の中から卵子が1つ出てくることが抑えられたとしても、毎月4〜500個の卵子が減っていくことは変わらないです。

低用量ピルを服用することで、排卵を抑えることはできても卵子の数が減っていくことは止められない…やはり減っていくことは避けられないのか!これだけ医学が進歩してもまだまだ出来ないことがある、と改めて人間の体の複雑さに興味が沸きました。卵子の減少は止められないけど、私たちにとってピルはどんなメリットがあるのか?さらに詳しく岡田先生に教えていただきます。

そうすると、ピルのメリットってなんですか?

ピルを服用することで卵子や卵巣にダメージを与える子宮内膜症などの病気を予防することができます。
卵巣にダメージがあると、その影響で卵子が減ることがあり、生理痛がある女性の7割はこういった病気をもっていると言われています。生理痛がある時点で病気予防もかねて低用量ピルの服用を検討してほしいです。

「生理痛ってあっても仕方ないし我慢するもの」と思いがちでしたけど(病気の)予防方法としての低用量ピルを使うこともできるんですね。

「妊活を始めてしばらく経ったのに思っていたような結果が出ない。」

心配になり、初めて産婦人科に受診したら「卵巣に病気があった」「卵子の数が少なかった」など隠れていた症状によって妊娠することが難しいと発覚することも少なくないそうです。

せっかくなら自分のキャリアや楽しいイベント、大切な誰かと過ごすライフプランなどプラスのことも大切にできるような方法を考えていきたいですね。

(これから記事の後半でその方法について岡田先生に教えていただきます👀)

血液検査で卵子の状態を知る

生理痛があることは決して正常な状態ではない、ピルは避妊だけでなく婦人科系の病気の予防にもなる。中高時代、生理痛があっても休みたいと言いにくかった学校や、痛みを我慢することを推奨していた大人はきっと低用量ピルにこれだけのメリットがあることを知らなかったのでは、と収録中カメラの側でひっそりと考えさせられました。

今では子宮や卵巣周りで違和感を覚えたら躊躇わずに婦人科にいくようになりましたが、実は10代の時から選べることってあったのか〜!とちょっぴり損をしたような気持ちです。ぜひこの記事を読んでいる10代の方がいたら、それか知り合いに生理で辛そうにしている子たちがいたら教えてあげてほしいです(切実)。

では私たち女性がこれからできることは?ここからは最先端の技術など具体的な話が展開されます!

将来妊娠を考えながらキャリアやライフプランを立てている人もいらっしゃいます。妊娠や体づくりに関して今からできるセルフケアは何かありますか?

20代からかかりつけの婦人科を作ってください。
いつか妊娠したいと思っている場合は、年に一度は卵巣の状態をチェックしたり、検診して内診や超音波検査もしてもらえると嬉しいですね。
妊活を始める半年前くらいには、身体の状態を精密に検査したり、婦人科医に相談していただきたいです!

定期的に婦人科で自分の身体をチェックすることがセルフケアにもなるんですね。

岡田先生のクリニックでは、婦人科の検査だけでなく、血液検査で卵子の数を測れるAMH検査も実施しています。まさかの血液から卵子の数が分かるなんて医療技術ってすごい!と思わず感動です(しかも当日に結果も分かるそうです、血液には体の情報が詰まっているんですね…!)

<AMH検査とは>

AMH検査とは、AMH(抗ミュラー管ホルモン/アンチミューラリアンホルモン)という卵子の周りの細胞から出るホルモンの値を血液検査で測定することで「卵巣の中に残っている卵子の数(目安)」を測定します。AMH検査結果から卵子の状況を把握することで、妊活や不妊治療のプランニングのための判断材料として使えます。AMH値が低いと妊娠できる期間が同世代よりも短い可能性があります。ですが、数値が高いからといって自然妊娠ができるというわけでもありません。このように、AMH検査では卵子の質を知ることはできませんが、AMH値から自分の体の状態を知ることができます。

検査の内容もとっても興味深いですが、そもそも「人それぞれ卵子の数も、減っていく卵子の数も違うこと」に驚きました。人によって毛の量や爪の形が違うように、卵子も個人差がある、と当たり前のことでも改めて言われると「そうか、確かに」と妙に納得してしまいます。岡田先生は25歳前後で一度、30代なら年に一度AMH検査をすることをオススメされています。

AMH検査で卵子の数の状況が分かれば、身体の状態も知ることができますし、どのような妊活や対応が必要か考えることができます。

パートナーがいてその方とのお子さんを考えているという事であれば、不妊治療の前倒しとして受精卵凍結を考える方もいらっしゃいます。また、今男性パートナーがいない方や、受精させる精子がない方でも将来のために卵を保存しておくこともできます(卵子凍結)。

確かに妊活を考えるより前の段階で自分の卵子の在庫状況が分かれば、よりライフプランを立てやすいし、もし自分の体質では授かりにくいということが分かれば他の道を考える時間も早くから取れるな…と思い、私の2022年TODOリストにAMH検査が追加されました。

最後に

では最後に皆さんにメッセージをお願いします。

いつかの妊娠を考えてる人もそうでない人も、女性ホルモンに向き合っていくのは大事です。
ちょっとでも生理に関するトラブルがあれば婦人科に相談してくださると嬉しいです。お薬以外に、自分でできる症状緩和について話すこともできます。リラクゼーションもPMS緩和には大事ですからね。ストレスを抱えてながら頑張ってる人も多いですし、ぜひ自分のケアから始めてみてください。


今回のインタビューでは女性ホルモン大学・木内が産婦人科医・岡田先生に「卵子」が私たち女性の体の中でどのように変化しているかそして自分でできるセルフケアについてお話を伺いました。

インタビュー前までは妊娠や妊活、不妊治療なんて更に先の話、と思っていましたが、将来のプランのためにも今できることから考える、そして最新医療を使うことは自分の未来の選択肢を増やすことでもあるということを知れたことは私にとっては大きな収穫でした!この記事を通じてその収穫を皆さまにもシェアできていれば嬉しいです。

また、岡田先生の「パートナーの有無に関わらず、まずは自分の身体と向き合うためにも、専門家に頼って」という一言が強く印象に残っています。パートナーがいてもいなくても、私は自分が求める人生を計画して良い、使える技術も頼れる専門家もいるぞ!そのために私は自分の身体とうまく付き合っていこう!とエンパワーされたような気持ちになりました。

二人のインタビュー動画は以下のリンクからYoutubeでご覧いただけます。卵子について気になった方は是非ご覧ください。岡田先生のYoutubeチャンネルでも婦人科に関する動画を発信されています、婦人科に足を運ぶ前にちょっとお勉強していきたい方におすすめです。

●岡田先生 Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCjhCuPU7GHh8_kgyDtGJIuA

●岡田先生 Instagram:https://www.instagram.com/dr.yuka_okada/

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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女性ホルモン大学スタッフ

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