子宮体がん診断に革命!?痛くない検査で人を救う。バルセロナ発「MIMARK」【世界のフェムテック】
まだ日本であまり知られていない、様々なフェムテックサービスをご紹介する 『世界のフェムテック』企画!第2弾の今回はスペインのフェムテック企業「MIMARK」(ミマーク)をご紹介します!
そもそも子宮体がんってどういうもの?
子宮は胎児を育てる部分である「子宮体部」と産道の一部である膣につながる部分「子宮頸部」に分けられますが、その中でも子宮体部にできるがんを「子宮体がん」と言います。
子宮体がんは、女性のがんの中で4番目に多く、先進国では死亡率で6番目に多いがんです。ですが、早期かつ適切な診断により、生存率は95%に達することができます。しかし、現在の細胞を採取して検査する子宮内膜がんの診断では、5人に1人の患者さんには診断がつかないため、より詳しい検査をするために専用の器具を子宮の中まで入れる診断方法をすることもあります。
子宮体がん検査は痛い!
子宮体がんの患者さんは比較的高齢なため、器具を入れるような診断では痛みやストレスなど負担がかかると言われています。「膣の中から器具を入れて、細胞を採取する」と言うのは、想像してみても痛そうですよね。
将来、子宮体がんがなくなるかも!?
MIMARKの画期的な検査方法で子宮体がん検査に革命が!
この痛みなどの身体への負担、さらに検査結果が出るまでに時間がかかるなどの課題を解決しようと動いているのが「MIMARK」です。
「WomEC(ウォメック)」という新しい診断システムを開発し、子宮体がん診断のための技術を向上させることで、より正確な診断を実現し、効果的に治療までのスピードと精度を向上させようとしています。その検査方法は、細胞を採取するのではなく子宮液から検査をする方法のようで、身体への負担も少なくできます。さらに検査結果も2〜3日で出るそうです。
今後のMIMARKはどうなっていくのか?
「WomEC(ウォメック)」の診断システムは現在プロトタイプの開発段階であり、2023年初頭には臨床検証試験を開始する予定だそうです。これからの子宮体がんの診断スピードや精度、その後の治療計画、手術の意思決定がどのように変化していくのでしょうか。
将来、子宮体がんで死んでしまうという未来はなくなるかもしれません。これからに注目していきたいと思います。
具体的な内容については動画でお話ししていますので、ぜひ動画も合わせてご覧ください!
参照:国立研究開発法人国立がん研究センター https://ganjoho.jp/reg_stat/index.html https://ganjoho.jp/public/cancer/corpus_uteri/index.html
MIMARK:https://www.mimark.es/
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