《10月》女性が生きやすい社会にするための3つの記念日。国際ガールズデー、世界メノポーズデー、国際生理の日って何のための日か知っていますか?
10月に女性に関する日が3日間あることをご存知ですか?
10月11日(火)国際ガールズデー、18日(火)は世界メノポーズデー、そして19日(水)は国際生理の日です。
世の中が「違和感を感じるけど、”こういうもの”だしな…」と諦めていることを変えていこうと制定された記念日について本日は紹介します。
この記事を通じて、これらの3日間を存在を知ってもらうことを機に自分が自分のためにできること、自分が社会にできることを考えるきっかけになればと思います。女性に関する日ですが、男性がこの3日間を知ることで変えられることもあるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
国際ガールズデー(10月11日)
国際ガールズデーは貧困や差別のない社会を実現するために活動する国際NGOのPlan international(プラン・インターナショナル)が考えて国連が制定しました。”女の子”から”女性”へと育つ間に教育を受けられないケースがまだまだあるこの世の中で、どんな場所で暮らしているか関係なく、全ての女の子にそれぞれが描く未来を実現できるよう応援する日として採択された記念日です。世界中の女の子が直面している多くの問題に対する意識を高め、間違った情報や認識を正すことを目的に設定しています。
そのため、国際ガールズデーではジェンダー問題だけでなく、気候変動や公衆衛生など多様な視点と絡めた講演会やオンラインイベントなど各地で開催されています。2022年は、渋谷にあるSHIBUYA 109でWeb3(=分散型インターネット)業界に関わる女性の働きやすさなどを考えるイベントが開催されたり、渋谷・東急プラザにて、世界中すべての女の子が自分らしい人生を自分で選択できるよう願いを込めてヨガイベントや世界の生理事情が知れるコンテンツが組まれているイベントが開催予定です。
その他オンラインイベントも開催されているので、国内外で女の子が直面しているさまざまな粒感の問題に向き合ってみようと思う方におすすめです!
世界メノポーズデー(10月18日)
更年期を意味する「メノポーズ(Menopause)」。今後更年期の健康に関わる情報を全世界へ提供する日として1999年に「世界メノポーズデー」が定められました。この日を通じて、女性が健康で充実したライフキャリアを実現できる社会づくりを目指しています。
世界メノポーズデーに開催されるイベントは残念ながら見つけられませんでした。しかし、フェムテックに続いて更年期の悩みに着目した「メノテック」の登場からも分かるように、女性の年齢別の悩みを解決しようとするサービスは徐々に増えてきています。以前投稿した記事では、更年期の症状や最新メノテックを紹介をしているので、更年期について気になる方はこちらも併せてご覧ください!
国際生理の日(10月19日)
2019年にアメリカで生理の貧困の認知度を向上させるために活動するNPO団体PERIOD(ピリオド)が制定した記念日が「国際生理の日(National Period Day)」です。生理用品にかけられている税金、通称タンポン税(Tampon tax)や生理に関するその他の問題に気づきを与えるべく、大規模なデモが海外では開催されています。
実際に、2020年11月にはスコットランドが世界で初めて「生理用品」を全ての女性に無償で提供することを決定するなど、この”タンポン税”を撤廃を求める動きが年々広がっており、次々に生理用品を課税対象外にしている動きが世界中で見られます。一方日本では、2019年10月に消費税が10パーセントに引き上げられた際、「低所得者の負担を軽くする」ことを目的に食料品や週2回以上発行されている新聞が軽減税率の対象に適用されましたが、生理用品は適用されず、2022年10月現在も不適用のままです。
この問題に声を上げ、生理用品を軽減税率対象にすべく「生理用品を軽減税率対象に!」というタイトルで署名キャンペーンを実施しています。キャンペーンだけでなく、「#みんなの生理」を立ち上げ、選挙の際に各政党の生理に関する政策の解説を通じて投票を呼びかけるなど幅広く活動しています。このキャンペーンや活動に興味を持った方、協力したいと思われた方はぜひこちらのページもご覧ください!
署名サイト:ここをクリックすると署名サイトに移動します
3日間の記念日を知ってみていかがでしたか?
10月に制定された3つの記念日を紹介しました。初めてこれらの記念日を知ったという方も多かったのではないでしょうか?
私個人として、この記事を執筆するにあたってそれぞれの記念日を調べたことで、それらの記念日の背景や取り組み、社会の動きがどのように変わってきているかを学ぶきっかけになりました。
中でも、国際生理の日で紹介しました「生理用品を軽減税率対象に!」の署名キャンペーンを通じて、「果たして生理用品は贅沢品なのか?新聞は8%で、生理用品は10%は妥当なのか?生理は女性にしか発生しなくて、つまり男女での賃金差問題は目を瞑りつつ、買いたくて買ってるわけでもない生理用品に主に女性だけが生涯で50万円程度出費することは”仕方ないこと”なのか?」と次々と疑問が湧いてきました。
生理の貧困だけでなく、プラン・インターナショナルが先陣を切って取り組んでいる若年層の女性が直面する社会問題や、症状にばらつきがありまだまだ世間の認知度が低い更年期など、今回紹介しました10月の記念日の紹介を通じて、まずはこの記事を最後まで読んでくださった方に「考えるきっかけ」を提供できていたら幸いです。
ご自身で考えるだけでなく、「一緒に考えてくれそうだな」「この人と一緒に考えてみたいな」と思える方がいらっしゃる方は、この記事をシェアすることから認知度向上をしていきませんか?
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