最近バズってる【月経ディスク】を紹介!月経カップやタンポンとの違いを徹底解説!
こんにちは、女性ホルモン大学メンバーゆきこです!
実は最近「月経ディスク」という生理用品を知ったのですが、皆さんご存知ですか?
Youtubeで人気のビジネス系リアリティ番組でも取り上げられており、じわじわと巷で話題になっているみたいです。
一体どんなアイテムなのか気になって調べてみたので、「月経ディスク」の特徴や他の生理用品とはどう違うのかについてこの記事で紹介していきます!
月経ディスクって何?
月経ディスクとは、ふにゃっと曲げて膣の奥の方に装着する生理用品です。金魚すくいで使うポイが進化して、水で破れる部分がフィルムやシリコン素材になって経血を貯められる構造になっている…といえば想像しやすいでしょうか?
タンポンや月経カップよりも膣の奥に入れるように装着することで、形は昔使われていた女性用の避妊具「ダイアフラム」に似ています。
現在販売されているのは、繰り返し使えるタイプのディスクと使い捨てタイプのディスクの2種類です。
2022年9月現在、日本で作られているのは繰り返し使えるタイプのディスクのみで、使い捨てタイプは未製造みたいです。
月経ディスクは何で作られているのか?
販売しているブランドごとに多少の差はありますが、繰り返し使えるディスクは医療グレードのシリコンで出来ているものが普及しています。日本のディスクよりも海外から輸入されたものが目立っている印象です。月経カップ同様、繰り返し使えるディスクは使用後は煮沸消毒し衛生的に管理することが重要です。
一方で、使い捨てディスクは医療用ポリマーという素材が使われています。こちらはまだ日本では製造されていないため、試す場合は海外製品を使用することになります。ちなみに女ホルがTikTokで紹介している使い捨てディスクはアメリカの会社のSoft Discという製品です。
なんと最新生理用品かと思いきや、初めて開発されたのは20年以上も前だそうです。開発されて以降、名称を変えながらも改良され続け、現在の形となりました。月経ディスクが普及したらさらに進化していきそうですね。
タンポンや月経カップとの違いは?
膣の中に入れる生理用品は、月経ディスク以外にタンポンや月経カップがあります。調べていて、「月経カップと月経ディスクって似てそうだけど、何が違うの…」と疑問に思ったので、さらに調べて表にしてみました!
月経ディスクが月経カップやタンポンと大きく違うポイントとしては、製品を装着する位置です。月経カップとタンポンの装着位置が膣口付近に対し、月経ディスクは子宮頸部の下、つまり膣の奥側に取り付けるアイテムです。膣の奥側に入れて恥骨(膀胱の近くにある骨)に引っ掛けて装着します。
また、繰り返し使用可能なタイプと使い捨ての両方があるというのは嬉しいポイントですね。日常で使うなら繰り返しタイプ、旅行など出先で使いたい時は使い捨て、など月経ディスクには選択肢があることで自分のライフスタイルに合わせて使い分けられていいなぁと感じました。
また、装着可能時間や素材などは月経カップと非常に似ているようです。月経ディスクも月経カップも、タンポンと比べて装着可能時間が長く、ディスク内に溜められる経血量も大体月経カップと同じくらいの30ml程度(約小さじ6)(Softdiscの場合)だそうです。
※ブランドやサイズによって上記の内容は多少異なるので、製品購入前によく確認することをお勧めします。
これって本当?月経ディスクならではの特徴
体内に入れるものとなると安全性が気になりますよね。女ホルがゲットした月経ディスク「Softdisc」のパッケージや説明文章を読んで「なんと!」と驚いた特徴を3つお伝えします。
まず、一つ目は月経ディスクの使用とトキシックショック症候群(TSS)について。女ホルのTikTokでも紹介したSoft Discのパッケージを見ると、「Not linked to Toxic Shock Syndrome (TTS)(直訳:トキシック・ショック症候群(TTS)との関連はありません。)」と書かれていました。
そんな強気な生理用品なのか…!?タンポンの使用時に特に懸念されるTTSですが、説明書を詳しく読んでみると、現時点で月経ディスクの利用によってTTSが引き起こされたという事例は無いことからこのような記載をされているそう。とはいえ「全く関係ない」とは書かれていないので、使用する際は手を洗って衛生的に、使用時間はきちんと守るなど正しく使うことが大事ですね。
さらにパッケージを見てみると、底の注意事項に「Do not use Softdisc if you are using IUD(直訳:IUDを使用している方は、Softdiscを使用しないでください)」という一文を発見。
どうやら月経ディスクを引き出す際に、IUD *に付いている紐部分が月経ディスクに絡んで脱出したり、定位置からずれたり、外れてしまうリスクがあるため禁止しているそうです。他の月経ディスクのサイトなどをみると、「IUD利用者も使用可能」と書かれている製品があったので、まだ確実なことは研究されていないのかもしれません。
*IUDとは、子宮内に入れる避妊器具のこと。詳しくはこちらの記事で紹介しています
https://womanbalance.jp/article20220716/
また、月経ディスクでも強調していることが「月経ディスクを使用しながらの性交渉やセルフプレジャーが可能」ということ。これはSoftdiscだけでなく他の製品の紹介ページでもよく書かれています。装着する位置が膣の奥側ということが影響しているのからかもしれませんが、月経ディスク自体に避妊効果や性感染症予防ができる機能はないため、「あくまで膣内への挿入が可能」という意味ではないでしょうか。個人的には、男性用コンドームと併用した際に月経ディスクのフィルム(使い捨てタイプ)との摩擦による破損リスクがありそうだな、と気になりました。(調べたところ、まだ男性用コンドームと月経ディスクの摩擦による破損等の関係性に関しての研究はされていなさそうです。)
しっぽ付き!おもしろ月経ディスク
さて、海外の月経ディスクを調べていると、奇妙な形の月経ディスクもちらほら。どうやらどれも取り出しやすさを追求しているようなので、特に面白い形だな、と思ったものを紹介します。
しっぽのようなものが付いているPixie cup社のPixie Disc(ピクシーディスク)は、取り出すときにしっぽ部分を引っ張り出せる仕組みになっています。なんとなく仕組みは月経カップっぽい…?サイズも2種類あるので、自分に合ったものを選べそうですね。初めてピクシーディスクを見つけた時は、「緑色の生理用品?!」とちょっと驚きました、月経カップでもあまり緑色は見かけません…よね?
取り出す際に指をクラッチ(くぼみ)に引っ掛けて取り出せるように作られているのがcoraのThe Perfect Fit Disc(コーラのパーフェクトフィットディスク)。これはタンポンの紐部分や月経カップのリング部分に煩わしさを感じる人には嬉しい工夫ではないでしょうか。取り出しやすさと煩わしさの軽減をいい感じに良いとこ取りができているな、という印象です。
最後の一つはhello.社のhello disc (ハローディスク)です。これ…ジュース缶のプルタブに見えませんか!?確かに指をプルタブの穴部分に入れたら出しやすいのかもしれませんね。ちなみにこの会社はおしゃれなパッケージや色使いが特徴的で、以前女ホルのTikTokでも月経カップを紹介しております!
最後に
最近話題の月経ディスクについて情報盛りだくさんでお送りしましたが、いかがでしたか?
月経ディスクの仕組みや装着、管理方法から他の生理用品との比較、そして海外のユニークなデザインの月経ディスクも併せて紹介しました。
まだまだナプキンの使用率が高く、月経カップどころかタンポンの使用率も低い日本でこの月経ディスクがどれだけ流行るのかは注目ですね。使う、使わない、合う、合わないの前に、生理期間中の過ごし方に新しい選択肢がまた増えた、というのは嬉しいことです。
自分の体調やシチュエーションに応じて生理アイテムを使い分ける、ということも一つのセルフケアだと思っています。この記事を通じて、読んでいるあなたが前回の生理よりちょっとでも快適な生理期間を過ごせるお手伝いができたらいいな、と思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
▼【月経ディスク】実際に使ってみた体験談はこちら
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