ブライダルチェックはいつ受ける?費用は?男性は受けた方がいいの?【疑問解消】
ライフプランニングをする上で、まずはブライダルチェックを受けて自分の体の状態を知っておくことは大切な一歩です。まずは、どのタイミングで受けたら良いのか、受けるのは女性だけでいいのか、男性パートナーも受けた方がいいのか、など自分の将来設計をするために知っておきたいブライダルチェックのアレコレについてご紹介します!
かかる費用や助成金制度は?男女ペアで受けに行くことはできる?どの時期に済ませておけばいい?など、ブライダルチェックの気になる疑問を解消していきます。
ブライダルチェックとは?
「ブライダルチェックって何をチェックするの?」とお思いの方も多いですよね。
ブライダルチェック(※ウェディングチェックともいいます)とは、妊娠・出産を妨げる疾患が隠れていないかを知るために行う「性の健康診断」のようなものです。
ブライダルチェックというと、超音波検査や子宮内膜症検査など妊娠・出産を控えた女性のためのもの、というイメージがありますが、近年では精子の数や性感染症の有無などを調べる「男性のためのブライダルチェック」も一般化してきています。
ブライダルチェックの目的
ブライダルチェックの一番の意義としてはやはり「赤ちゃんを授かるため」としている方が多いです。
しかし、ブライダルチェックは将来の家族計画について必要な資料となるだけでなく、お互いが現在患っている病や、過去から現在までの性感染症の既往歴についても詳しく知ることができます。
ブライダルチェックはお互いの病気の早期発見にもつながる可能性があるので、今すぐ子どもが欲しい方も、今ではなくても将来的にでも子どもを授かりたい、という方におすすめです。
ペアでも受けられる!ブライダルチェックの検査項目
検査項目は性別によって、そしてクリニックによっても異なります。どんな項目をそれぞれチェックしたいのか、該当項目を検査できるクリニックはどんな病院なのか、など検査を受ける前によく調べておきましょう。
以下、ブライダルチェックでの検査項目の一例です、参考までにご覧ください。
◎女性の検査項目
・血液検査:貧血、肝機能、腎機能、B型肝炎、C型肝炎、HIV(抗原/抗体)、梅毒、風しん抗体、甲状腺疾患、女性ホルモン分泌検査、AMH抗体検査、血液型など
・内診:子宮頸がん、淋病、クラミジア、カンジダ、一般細菌など
・超音波検査:子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫など
◎男性の検査項目
・血液検査:ヘルペス、梅毒、HIV(抗原/抗体)、B型肝炎、C型肝炎、風しん抗体、男性ホルモン、血液型など
・尿検査:クラミジア、淋病、マイコプラズマ、カンジダ、一般細菌など
・超音波検査:精巣がん、精巣腫瘍、前立腺疾患、陰嚢水腫、精巣上体炎、精巣捻転、精索静脈瘤など
・精液検査:精液の量、精子の数・運動率・正常形態率など
男女ともに項目は多いですが、女性は内診や超音波検査で子宮の今の状態を知るだけでなく、AMH抗体検査(※卵子の数を調べる検査)や、女性ホルモン分泌検査で卵巣機能や排卵の状態なども詳しく診ていくのが特徴です。
最近では二人でブライダルチェックを受けに行くカップルも増えつつあるそうです。女性は産婦人科、男性は泌尿器科などでそれぞれ受けられますが、不妊治療専門のクリニックに行けば同じ院内で診てもらえるので、気になる方はぜひそちらもチェックしてみましょう!
ブライダルチェックにかかる費用と時間は?
ブライダルチェックの費用は男女ともに保険適用外でおおよそ10,000円~35,000円程度といわれています。
もちろん、検査項目を多くすればするほど費用も高額になるのでご自身の予算と相談しながら、よく確認して検査することをおすすめします。
ブライダルチェックにかかる時間はコースがあるクリニックでは、男女ともに約1時間といわれています。検査前は体調を整え、女性は内診で膣内を診てもらうので生理がない日を見計らって予約を取りましょう。
ブライダルチェックでも助成金・補助金は出る?
単にブライダルチェックをする場合には、国からの助成金は出ません。しかし、婚姻前の男女ではなく「婚姻関係(または事実婚関係にある男女)」の「不妊検査」の費用は負担する、という制度があります。
例えば東京都は、夫婦であれば最大5万円まで助成してくれる制度があります。「結婚後、妊活をしているけど自然妊娠が難しい」というご夫婦は、お住いの地域で助成金制度がないか調べてみましょう。
<参考URL>
東京都福祉保健局 不妊検査等助成事業の概要:https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/kosodate/josei/funinkensa/gaiyou.html
不妊検査と何が違う?ブライダルチェックのQ&A
次にブライダルチェックに関する疑問やよくある間違いなどをご紹介していきます。
Q1. 不妊検査との違いは?
ブライダルチェックと不妊検査は、検査をする目的が違います。ブライダルチェックは妊娠に影響を及ぼすような病気が隠れていないかを探す“健康診断”ですが、不妊検査は“不妊の原因を深く知る”検査となっています。ブライダルチェックは健康診断なので問題がなければ一度の検査で終了しますが、不妊検査は通院が必要になることも多いです。
Q2. 検査に行く時期の目安は?
ブライダルチェックは結婚前、結婚後、結婚から数年経っていても受けることができます。まずは性感染症がないかのチェックを含めて、今後のライフプランニングを計画的に立てたいというカップルは結婚前から受けておくも良いでしょう。
Q3. どうして男性も受けるの?
WHO(世界保健機関)によると、不妊の原因の半分は男性にもあるといいます。また、男性が性感染症を持っていると、そのままパートナーから赤ちゃんへと母子感染してしまい、合併症を引き起こす可能性があります。ブライダルチェックは大切なパートナー、そしてまだ見ぬ赤ちゃんを守るために男性もやっておいて損はない検査だといえます。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました!
今回はブライダルチェックの意義や、男女別の検査項目などをご紹介しました。ブライダルチェックは将来の妊娠・出産への不安や疑問を解消させてくれるだけでなく、パートナーとの絆も強固なものにしてくれます。保険適用外なので少々お値段はしますが、自分自身のこれからを考えさせてくれる手段の一つでもあるので、気になる方はぜひブライダルチェックを試してみてはいかがでしょうか?
この記事へのコメントはありません。